履くだけで、姿勢が変わる。~感覚センサーを利用したパンツに姿勢改善効果を確認~

株式会社ドクターイースト(本社:東京都中央区、代表取締役:大高 明 以下「ドクターイースト」)と株式会社キネティックアクト(本社:東京都港区、代表取締役:岡崎 倫江 以下「キネティックアクト」) は、皮膚の感覚センサーを利用したパンツの身体パフォーマンスの向上効果に続き、姿勢改善効果についても確認をいたしました。

研究のテーマ

皮膚の感覚センサーを利用したパンツによる身体パフォーマンスへ向上効果を確認しております。今回の研究では、皮膚の感覚センサーを利用したパンツと作用なしのパンツを使用し、姿勢や側腹筋の筋厚に差が生じるか検証しました。

内容

●対象:男性26名(現在重篤な疾患を有さないもの)

●測定概要と結果:
各課題動作では、「皮膚の感覚センサーを利用したパンツ(試験品)」と「作用なしのパンツ(Control)」の2種類を利用した。

<課題1:姿勢>

耳垂、頸椎7番(C7)、肩峰外側端、大転子、膝関節中央、腓骨外顆の6か所にマーカーを貼り付け、被験者の右側をデジタルカメラで撮影し、画像を比較した。
その結果、ストレートネックやスウェーバック等の不良姿勢を軽減し、良姿勢を獲得できる可能性が示唆された。


<課題2:骨盤前傾角度>

デジタル傾斜計を用いて、骨盤の傾斜角を測定した結果、Control使用時に比べ,試験品使用時では骨盤傾斜角が増加した。つまりは、試験品の着用により骨盤が前傾することが明らかになった。
前回リリースしている内容の下肢筋群の活動変化および後述する腹筋群の活動変化によって、骨盤肢位に良好な影響がある。
これらのことから、良姿勢の獲得やパフォーマンス向上以外に、腰の違和感や腰痛の予防や改善に効果がある可能性が考えられる。

<課題3:側腹筋群の筋厚>

超音波測定器を用いて、安静立位にて右側前腋窩線上の第11 肋骨と腸骨稜との中央部より下部で、筋厚が最も明瞭に描写できる位置を測定した結果、Control使用時に比べ、試験品使用時では腹横筋筋厚および3筋(外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋)合計の筋厚が増加した。筋厚の増加は筋活動量が向上していると考えられることから、試験品使用時では腹筋群の活動量が向上することで良姿勢の獲得や下肢筋力活動量の向上、パフォーマンスアップが生じていると考えられる。

まとめ

以上の結果から、皮膚の感覚センサーを利用したパンツの着用は不良姿勢(ストレートネックやスウェーバック等)の軽減、骨盤の傾斜角の増加(骨盤の前傾)、側腹筋群の筋圧の増加がみられることから、良姿勢の獲得や下肢筋力活動量の向上、運動パフォーマンスアップおよび腰の違和感や腰痛の予防・改善が期待できます。