履くだけで、普通の動作が筋トレに変わる。~感覚センサーを利用したパンツに身体パフォーマンスを上げる効果を確認~

株式会社ドクターイースト(本社:東京都中央区、代表取締役:大高 明 以下「ドクターイースト」)と株式会社キネティックアクト(本社:東京都港区、代表取締役:岡崎 倫江 以下「キネティックアクト」) は、皮膚の感覚センサーを利用したパンツに身体パフォーマンスを上げる効果を確認しました。

共同研究の背景

身体活動において体の重心に近い骨盤や股関節の重要性が注目されており、骨盤周りのトレーニングがダイエットや怪我予防に重要とされております。そして、骨盤内にある骨盤底筋の弱化は、尿漏れや便失禁などの各種症状を呈しやすく、特に男性においてはEDの原因としても注目されています。

近年はコロナ禍に伴い、テレワークを実施する企業が多くみられるなど、外出の機会が減ることで、身体活動量の低下による筋肉弱化や関節の硬さ、さらには不良姿勢が顕著になっています。このため、腰痛や股関節痛、膝関節痛などの整形外科的症状や不眠などの自律神経症状も見られるようになっています。
特に、体の中心に近い骨盤や股関節周りの筋肉の使用や可動性改善を図り、姿勢改善を促すことで、各種身体症状の予防や改善を図ることが可能になります。

現状の対応としては、スパッツやサポーターにテーピング理論を加えることで、上記効果の向上を促していますが、過剰な固定や圧迫が見られ、動きを制限することから、体にとって最適な対応とはいえないと考えております。

ヒトは皮膚からの感覚によって筋肉を活動させるべきか、緩めるべきかの指令を得ています。つまりこの感覚センサーを利用することで、過剰に固定や圧迫することなくスパッツやサポーターに良好な身体への効果を与えることができます。

そこで本研究では、筋出力や可動性を変化させるよう皮膚の感覚センサーを利用したパンツと作用なしのパンツを用いた際の骨盤および股関節周りの筋活動量に差が生じるか検証しました。

内容

●対象:男性26名(現在重篤な疾患を有さないもの)

●測定概要と結果:
各課題動作では、「皮膚の感覚センサーを利用したパンツ(試験品)」と「作用なしのパンツ(Control)」の2種類を利用した

<課題1:歩行>

快適歩行時の歩行速度ならびに歩数について、前後2mの助走距離を取り,間5mの速度・歩数を測定した。
その結果、歩数は減少傾向,速度は増加傾向があったが、ともに有意差はみられなかった。

<課題2:歩行時の筋活動>

一定のリズムで歩行をし、大殿筋、中殿筋、大腿四頭筋(内側広筋)、内側ハムストリングの筋活動量を測定した。
その結果、Control使用時に比べ,検体パンツ使用時の筋活動量は全ての筋肉において増加がみられた。

<課題3:階段上り時の筋活動>

段差20cmの階段を一定のリズムで上り、大殿筋、中殿筋、大腿四頭筋(内側広筋)、内側ハムストリングの筋活動量を測定した。
その結果、Control使用時に比べ,検体パンツ使用時の筋活動量は全ての筋肉において増加がみられた。

<課題4:スクワット時の筋活動>

立位から通常の椅子(床から45cm)に殿部がタッチするまでのスクワットを一定のリズムで行い、大殿筋、中殿筋、大腿四頭筋(内側広筋)、内側ハムストリングの筋活動量を測定した。
その結果、Control使用時に比べ,検体パンツ使用時の筋活動量は全ての筋肉において増加がみられた。

まとめ

以上の結果から、皮膚の感覚センサーを利用したパンツを使用して歩行、階段上り、スクワットをすることで筋力維持・増強することが考えられます。
つまりは、日常生活の歩行や階段の利用、椅子からの立ち上がりの動作においても、効率良い筋運動になり、皮膚の感覚センサーを利用したパンツが緩やかな筋肉トレーニングの効果を促すことが期待できます。